そらとぶじゅうたん | WORKS | TETTAO DESIGN OFFICE テッタオデザインオフィス | スタートアップ伴走、WEBサービス開発など、各種実績のご紹介

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CONCEPT 得意なことをあえて絞る

レストランに行って、和食もパスタもカレーもあったら、どれか一つが得意だけどあとの二つは並かもと、普通こう思うかもしれません。そらとぶじゅうたんは、そのどれもが美味しくコスパがよく優劣がつけづらい、でもそこにこそ課題があるのではないか。結局どれから買ってみるのが安全なのかがユーザーに伝わりきらないために、どれも選べずに終わってしまう。これを仮説立て、Makuakeにおいてはそのアウトドア市場との親和性から、キャンプにも活用できる「タンドリーチキンのもと」に、自社ECの販売訴求ではカレールウに、あえて絞った施策を実施しました。

地方にある小さなレストランのため、資金面がネックになることのないよう、「小規模事業者持続化補助金」の申請〜採択から全面サポートし、また、カレールウのパッケージリニューアルにおいては、先に卸先の買取商談を成立させてから実施するなど、可能な限り先行コストの持ち出しが起こらないプロジェクト設計を心がけました。

REQUEST リピーターばかりの状況を変えたい

買ってもらえればさえ、定期的にリピートをしてくれるユーザーが多い。しかしながらその母数もまだまだ少なく、さらに一方で、SNSもやっていない、やる人材がいないという状況で、新たな顧客と接点を持つ機会が極端に少ない。こんな課題の中でMakuakeからトライすることを提案し、まずはそれなりの物量をレストランの店舗業務と並行することに慣れてもらうことから始めました。

分母が増えると、どのくらい購入され、リピートされ、それに応えるにはどのくらい作らないといけないのか、このロジックと労力を理解するために実施したMakuakeで、結果的にそれまで1年間で出荷していた量を1ヶ月で売り上げたことで、クライアントがトライアルな施策をしていくことにより前向きになりました。

SOLLUTION 手に取りやすくマーケットも広いカレーで勝負

利益率が低いが、店舗持ち帰りで比較的安定的に売れていた「冷凍カレールウ」を、パッケージデザインとともにリニューアル、価格も見直し、ギフトボックスもセットで制作し、利益確保と客単価アップを図りました。

このカレーセットには「日本人の味覚に合わせて、和食と本場インドのいいとこどり」というコンセプトのもと、シェフの故郷の自然豊かな食材を使ったカレーとして、それまで安すぎた販売価格アップに見合うコピーワークとパッケージに、それにともなってレストランの紹介寄りだったWEBサイトを、カレー訴求中心の情報設計に、それぞれリデザインを行いました。
同じタイミングで、関西エリアのグルメブロガーたちによるPRも実施しました。

DESIGN 本場香るのにやさしいカレー

スパイシーで個性的なものではなく、どちらかと言うと家庭のカレーの最終進化形というかのような優しくニュートラルな味でありながら、本場インドでの修行に裏打ちされたスパイス使いによる”ちょうどいい”カレーであること、地元の食材を生かしていることを表現するために、シンプルなコピーワークとパッケージデザインに仕上げました。ギフトボックスのスリーブには、嵯峨野や中目黒などの地名も交えながら、シェフのキャリアも分かりやすく訴求しています。
原価のコントロールをするために、商品の包装、ギフトボックスともに仕様提案から行い、用紙の選定をはじめ、発注先印刷会社との相見積もりやモックアップなど、ギフトとしての見え方も損なわずに無理のない商品原価に着地させました。