TETTAO DESIGN OFFICE

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CRMやMO、HR領域でソリューションを提供する企業の社内スタートアップである、WEB上でカスタマイズし、自分好みの配分、栄養バランスでオリジナルシリアルがつくれるサービス「Manalima」のサービス立ち上げに際して、ブランドコンセプト、バリュー、ターゲット、UXなどのブランド設計から、UI開発、パッケージデザイン、コピーワーク、ロゴ、写真、動画などの全クリエイティブを担当しました。
その斬新さゆえ、アーリーアダプターのペルソナ策定をしっかり行い、その嗜好やライフスタイル像をブランドの世界観として再現することに注力しました。

CREDIT

CL /株式会社プラスアルファ・コンサルティング
CD / C /丸山大貴
AD / D /森井春佳
PH /長田朋子
FL /薄羽涼彌
CA / MO /菅原達郎
manalima

CONCEPT ファッション的な食へのこだわりとガチ勢の間くらい

栄養価やスーパーフードに詳しい人は、このサービスなんかなくたって自分で選び、取り寄せ、組み合わせられる。一方で、自分でそれぞれの食材を取り寄せるほど詳しくはないけど、摂取する栄養にはそれなりにこだわり、パーソナルトレーニングくらいまでは自分に投資ができる人、そういう自分の営み自体にも充足感を得られるような人物像をペルソナとして、彼女らの実際に営む暮らしを、彼女らが憧れるけど手が届かないでもない暮らしに寄せてアレンジしたライフスタイル像の中で、ブランドが提供する価値を表現しました。

きっと中目黒か祐天寺あたりに住んでいる、大手メーカーの文系職種かITメガベンチャーに勤める30代前半くらいの女性で、SNSで新しいことにアンテナを張っているけど、渋谷に新しくできた商業施設にはいち早く行きたいミーハーさも持ち合わせている、そんな人物像だろうと、写真撮影は実際に中目黒のハウススタジオで、動画はドラマでもよく使われる五反田の目黒川沿いで撮影しました。

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REQUEST 担当者は1人&兼務というチーム体制に対して

社内スタートアップということで、クライアント担当者は別のソリューションのエンジニアである本務と並行して1人で事業を進めていました。パッケージデザインについて一緒に考えて欲しいという当初の相談をきっかけに、ビジネスアイデアの性質やその新規性に触れながら話し合いを重ね、タスクの洗い出し、ロードマップの策定から始めました。クライアントにとってB2Cが初めてだったこともあり、ペルソナやカスタマージャーニーマップが重要になるだろうことを理解してもらった上で、ファイナンス領域以外のほとんど全ての上流工程から、サービスデザインをともに進めていく伴走型のパートナーとして事業開発を支援しました。

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SOLLUTION 事業アイデアとUIの着想が一番刺さりそうな人のUXを

社内の新規事業コンテストという経緯上、マーケットインではなくプロダクトアウトというか、アイデアアウトなスタートであったため、プロダクトマーケットフィットに向けて、このアイデアは誰のどんな課題に対して満足させ得るか、そういう人たちに出会うためのタッチポイントは?出会ったあとにトライまでの障壁になり得ることは?リピートしてもらうにはどこまでの満足度が必要で、家族や友人にシェアしたくなるにはどんな仕掛けが必要か等々、熱意あるおもしろいアイデアに端を発しているだけに、何度もディスカッションを重ねて、事業として成功するために上流工程とUXの設計を特に丁寧に行いました。

また、事業の新規性だけでなく、シリアルをカスタマイズする=栄養への多少の知識と自分が好きなものをよく知っているという、ユーザー側の能動性が問われる顧客体験になるため、サラダボウルを自分好みにカスタマイズできるチョップドサラダの業態をベンチマークに、さらに「カスタマイズする楽しさ」「栄養知識を補うUI」「たとえWEB上でも、実際にできあがっていくプロセスによってワクワクできるUI」にこだわってこれを追求するとともに、「カスタマイズするほどの能動性は持たないけど買いたい人」や「2回目からはカスタマイズしてみたい人」の存在にも着目しました。
その結果、「サラダの食感と栄養プラスにおすすめ」や「ヨーグルトとの相性◎」などといった、サービス運営側で予めカスタマイズしレコメンドする”既製品”も一緒に売る、という発想ができました。
実店舗でパッケージされた商品とは異なるため、その既製品をベースにしながら自分好みにプチアレンジするということが可能になり、そのような使い方をするユーザーも実際に一定数見られました。

リリース時には、ライフスタイル系のインスタグラマーを起用したPR投稿と、複数の暮らし系、フード系WEBメディアへの掲載によってユーザーを獲得していきました。

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DESIGN 「粒」みたいなアイコンを主役にしたデザインテーマ

カラフルなアイコンが組み合わさってできるロゴデザインと、そのアニメーションによって、さまざまな原料を一つずつ組み合わせるというサービスの特徴を表現しました。カスタマイズ画面のUIにも、全種類の原料の区別にアイコンを採用、パッケージデザインにもあしらったことで、この「粒」のようなアイコンがデザインのテーマになりました。サイトのローディング画面や、コンセプト動画にもロゴアニメーションを取り入れています。

予算の都合上自分たちで空間のスタイリング、モデルは知人を中心にキャスティング、小道具や衣装などの調達も行ったイメージビジュアルの写真撮影では、運動後のシーン、女子同士で集まった自宅での楽しみや、家族の贈り物のシーンなどを演出しました。
コンセプト動画では、料理にこだわる一人暮らし女性=ペルソナをはじめ、ランニング後の栄養補給に取り入れる男性、恋人への贈り物の3つのストーリーを作っています。

Manalimaのパッケージデザインは、2018年の「日本パッケージングコンテスト」にて部門賞を受賞しました。

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