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江戸鼈甲メーカーさんの養殖ブランドリリースに際して、天然にも劣らない「養殖鼈甲」の品質と、養殖事業そのものが、鼈甲文化、産業の継続における救世主であることを伝えるコンセプト開発と、WEBサイト制作を行いました。そもそもよく目にする鼈甲は、どのようにしてできているのか、いま産業自体はどういう状況なのか、なぜ養殖が必要なのか、これらにも触れながら情報設計を行いました。

CREDIT

CL /大澤鼈甲株式会社
CD / C /丸山大貴
D /森井春佳
CO /小川きぬ
PH /長田朋子
大澤鼈甲

CONCEPT ところで「鼈甲(べっこう)」って?

現存する在庫だけで存続してきていた鼈甲産業の打開策として、2017年からスタートしているウミガメの養殖事業。ここから生まれた”養殖ウミガメ製の鼈甲製品”の、天然製と比較したメリット・デメリットを伝え、今後市場に養殖プロダクトが増えてきたときにも、抵抗なく手に取ることができることを目的に、それらを伝えるWEBサイトと、養殖製の製品に同梱するカードをつくりました。
若い女性でも、比較的安価なアクセサリーであれば鼈甲製品を取り入れる人もいる一方で、鼈甲の産業、生産背景について意外と知らないのではないか?養殖を行う=生き物である=天然資源であることを再認識するとともに、これからの時代にいかようにマッチするのかを伝えることを軸に、このサイトのコンセプトとして設計しました。

大澤鼈甲

REQUEST 養殖の良さをどう伝えたらいいか?

江戸鼈甲の代表ブランド「大澤鼈甲」さまより、養殖製のメガネを発売するにあたって、養殖の製品の説明、天然との違い、天然製と比較してもさしたるデメリットはそれほどないということを伝えるために、化粧箱に同梱するカード、またはリーフレットを作りたいと相談を受けました。
ところが、メガネが入る箱に同梱できる制作物にはサイズの限界、つまり情報量に限界があること、また、このお店でメガネを買う方のほとんどが対面で丁寧な接客と説明を受けた上で検討、購入すること、つまり顧客体験の中で「購入」をする場面では、すでに説明が済んでいることが多いことから、今回の制作物に本当に求めるべき役割が何かを考えました。

大澤鼈甲

SOLLUTION 同時に鼈甲そのものへの理解を深めるサイトに

店内での役割としては、待ち時間に養殖製品検討のきっかけを自然に持ってもらうための読み物。
オンラインでは、何気なくセレクトショップで鼈甲のアクセサリーを手にしたことがある人が、鼈甲について、そして養殖産業について理解を深めることができる機会。鼈甲のメガネは安くはないため、将来的な顧客にいまから興味を持ってもらう役割。
そして、購入者、養殖製のプロダクトを買ってくれたオーナーには、なんとなく愛着が湧き、テンションがあがるコンテンツに。
これらの役割を設定し、それを実現する方法として1枚もののWEBページをつくり、同梱物はコンセプト文とQRコード、ロゴマークだけを載せたシンプルなものにする方針を提案し、そのための若干の予算増額とともに同意をいただきました。
ところが、メガネが入る箱に同梱できる制作物にはサイズの限界、つまり情報量に限界があること、また、このお店でメガネを買う方のほとんどが対面で丁寧な接客と説明を受けた上で検討、購入すること、つまり顧客体験の中で「購入」をする場面では、すでに説明が済んでいることが多いことから、今回の制作物に本当に求めるべき役割が何かを考えました。

大澤鼈甲

DESIGN 鼈甲らしいカラーリングでシックに

WEBサイトのファーストビューでは、少しメッセージ性のあるコピーとともに、手仕事であることを想起させるイラストを用いました。カラーリングは、鼈甲の柄の中にある色の中から選びたいなと、シックめなブラウンを採用しています。
天然資源であること、養殖事業を通してより持続可能で、プロダクト自体もサステナビリティが高いものであることと時代の相性にも触れながら、堅苦しい読み物にならないよう、各所に大澤鼈甲のプロダクトの写真を散りばめています。

最後のセクションでは、主に鼈甲オーナー向けに、プロダクトに割り振られるシリアルナンバーとその固有性、そして未来の鼈甲文化とその手に持っている鼈甲製品との人生を喚起するようなコピーで締めくくっています。鼈甲文化のバトンの担い手の一人になっているという事実をほのめかすことで、購入の後にもテンションがあがる機会をつくりたい狙いがあります。
カードは、コットン系の「竹はだ」という優しい風合いの紙を採用しました。ここには余計なことは一切書かないデザインにしています。四隅はなんとなく亀をイメージする仕上がりで角を落としてあります。

  • 大澤鼈甲
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